「幸福脳」は高いパフォーマンスを引き出す

 

人は笑顔でいるときに本来の高いパフォーマンスを発揮することができる、「幸福脳」というものが人類学的に実証されているといいます。

箱根駅伝でまったく無名だった青山学園が、優勝したことで有名になり、その指導者、原監督の指導方法が注目され、2015年2月20日「金曜日のスマたちへ」(TBS)で放映されました。原監督は学生時代より自身は駅伝選手であったものの、その後は営業としてサラリーマン生活を送っており、これまた指導経験がゼロでした。 最初の5年はとにかく厳しく指導をして、脱落者が出ていました。そこからサラリーマン時代に培った見地から、指導方法を見直し、「笑顔でゴール」する選手たちを生み出したのです。 原監督の指導方法のポイントは3つ。

 

1つは、「会話」。とにかく上下関係が厳しく、食事中も会話のないというのがこれまでの駅伝界の通例でしたが、原監督は「会話」を重視し、その垣根を取り払っていきました。学年が違っても、みな同じように食事や掃除の当番を担当し、コミュニケーションを増やしていきます。

 

2つ目は「表現力」。選手をスカウトする際にも「なぜ青学を選んだのですか?」と質問を投げかけ、その答えを明るく雄弁に語れる選手を選びました。するとその選手たちが明るい空気を運び、相乗効果でさらにチームが明るくなっていったそうです。「幸福脳」学的には「辛い練習とか、すごく嫌な問題があればあるほど、そのときに笑顔で対処すると、脳の中で建設的な思考が産まれることがわかっている」というのです。「何かに挑戦するときこそ、笑顔で明るく」すると失敗するイメージが減り、力が発揮できるようになるというのです。2015年、新「山の神」となった神野大地も「明るさ」でスカウトされた選手でした。神野は身長が160cm、体重は38kgというたいへん小柄な選手。でも原監督が話したとき、自分の言葉と表現力の豊かさがスカウトの決め手となりました。もくろみ通り、彼は初優勝の立役者となりました。とはいえ、努力は99.9%。辛い練習の毎日。「だからこそ、試合では楽しむだけじゃないの?ゴールは笑顔でしよう」というのが原監督の考えです。

 

3つ目は「徹底的な目標管理」にありました。監督は大きな方向性だけを提供し、選手たちに考えさせるのも大きなポイントでした。例えば、優勝するために40分縮めたかったら、1ヶ月に換算すると何本縮めればいいのか、一日なら何秒なのか、小さな目標に棚卸ししていく作業を選手たちにさせるのです。

 

この3つが箱根駅伝初優勝を果たした、強さの秘密でした。








コメントを残す