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ロングドレス・ウエディングドレスを美しく見せて歩くための改善ポイント

ピアノステージマナーとドレスウォーキング

ウォーキングビューティスクール、代表の仲村涼です。生徒さんから、さまざまなご感想やご要望をいただいて、すごくうれしく思っています。

妹の結婚式のためにドレスを購入したので、ドレスウォーキングをやりたいです!
・・・他の生徒さんも、「私も」「私も」と言い始めました・・・
(11回受講のダンスが好きな生徒さん)

ドレスは普段はあまり着る機会がないですから、「どう振舞っていいのかしら?」とか、「裾を踏んでしまうかも・・・」なんて思いながら、おどおどしたり、足元を見て、猫背になっている姿は華やかどころか逆にみっともなくなることも。イベントの雰囲気に飲まれているようで、周りから見ても萎縮している空気が伝わってしまいます。

イブニングドレスのような床に裾がつくようなロングドレス。
裾を踏まないで歩けたら、コンテスト、パーティやイベントなど、その場そのものの高揚感、出会いや食事を心から楽しめそうですね。

ロングドレスを踏まないためには?

桂由美さんのブライダルショー。エレガントでクラシックなウェディングドレスのウォーキングスタイル。

〔 point1 〕ドレスへの「慣れ」が必要

最初に言っておきます。安心してください。
絶対に裾を踏まない、ということはドレスを着慣れた人でもないのです。着慣れた人でもときどきは裾を踏んでしまいます。

ですが、ロングドレスを着慣れた人や、ドレスの歩き方を知っている人は踏む回数が少なくなりますし、踏んだ場合でもあわてず処置できるから、周りの人にも気づかれずにすんなりと歩き、笑顔で居続けることができます。
ドレスをまとったときには、小物の扱い、腕の振り方、スピード、エレガントな雰囲気の出し方、高級な広々とした会場での場慣れ感、などなど総合的な力が必要になってきます。
高級ホテルやレストラン、ふかふかの絨毯に、着慣れないドレス・・・それが重なると「ドレスに着られた」状態になってしまいます。
そうならないためにも「練習して慣れること」がすごく大切なんですね。

教室でレッスンを受けるときは、短い丈のドレス、長い丈のドレス、どんなスタイルのドレスでもご参加できます(私はドレスを着ないので、レッスンでは普段着にちょっと大判の布を巻いて参加しますが・・・)
ドレスを持っていない方は、ロングカーディガンや、ワイドパンツなど、ちょっとエレガントな雰囲気のお洋服をお召しになるとよいと思います。

〔 point2 〕膝が曲がったまま歩かない

ロングドレスでは、脚が見えないので安心しきって歩いてしまいがちです。でも、歩いたときに「膝が曲がる」と、両脚で立っているときよりも脚が短くなるわけです。すると、裾を踏みやすくなります。

ドレスをオーダーする or 試着するときは、「両脚を揃えて静止した状態(膝が伸びた姿勢)」で裾の長さを合わせますよね?歩いているときを想定していないわけです。

そのため、「膝が曲がった状態で歩く」と、裾を踏んでしまうのです。

当スクールでは、初級クラスのLowerBody編(下半身編)のほとんどが「膝を伸ばして歩く」ことにフォーカスしたカリキュラムになっています。

特に、次のメインテーマはとても重要なメソッド。繰り返し練習して、膝を伸ばして歩けるように準備すれば、ドレスの裾踏みを防止できますよ。

〔9〕膝曲がり脱却!トータル軸足の使い方と優雅な1歩目
〔10〕もも裏の脂肪撃退!ヒップアップも叶える脚長歩き
〔6〕前脚づかいをしなやか健康に!着地までの膝・足趾・足裏のメソッド

〔 point3 〕「脚のまとわりつき」を解消する

ロングドレスが脚にまとわりついてしまって、結果として裾を踏みやすくなることもあります。脚に沿ったラインのドレスであればなおのこと、「脚のまとわりつき」を解消した方がスムーズに歩けます。
これは、タイツやストッキングにまとわりついてしまうスカートにも応用できます。特に、秋冬は空気が乾燥するので、より静電気が起きやすくなります。「静電気」や「摩擦」への対策がカギなんですね。

乾燥しないようにする

ボディクリームやハンドクリームをストッキングを履く前や履いたあとに塗り付けて乾燥防止をしましょう。脚がカサカサになる人は静電気が起きやすい環境にあります。次に、静電気防止スプレーがあればベストですが、なければトイレで脚に水をすりこんだり、ストッキングの上から水スプレーをしてもOKです。

服の重ね着による摩擦を防止する

洗濯のときに柔軟剤をして、摩擦を防止しましょう。ストッキングも柔軟剤をすると静電気防止効果がありますから、ストッキングも柔軟剤を忘れずに。
また、裏地がないスカートを選ばないようにしましょう。裏地の役割は「透け防止」のためだけではなく、表からみたときのシルエット、肌のべたつきや、脚さばきに左右します。裏地がないと素肌との間で摩擦が起きやすく、脚にまとわりつきやすくなってしまうんです。スカートが素肌についているなら別売りのペチコートをドレスの間に重ねてみてくださいね。

ストッキング・タイツとボトム素材の組み合わせ

使われる素材には、プラスに近い電荷を持ったもの、マイナスに近い電荷をもったもの、人の肌に近く、帯電しにくいものがあります。毛皮やウール製品により近い生地と、アクリルやポリエステルにより近い生地では+と-が引き付けあって、静電気が起きやすくなってしまいます。ストッキングやタイツの素材で多いのがナイロンやポリウレタン。スカート素材がプラス電荷の多い生地なら、ストッキングはナイロン製のものを選び、逆の場合にはポリエステル素材が多いもの選ぶと静電気が起きにくくなります。
それから、綿、革、麻素材を多く取り入れると、人の肌に近く、摩擦が起きにくくなります。

最後の放電

スカートの裾を両手でぎゅっと集めると、静電気が裾から放電されます。ステージ・パーティなどの本番の最後の仕上げに、試してみましょう。

〔 ご感想 〕ドレスウォーキングを終えて

ドレスを購入したばかりの生徒さんからのご要望で開催したドレスウォーキング。思いのほか反響があり、あっという間に中級クラスは満席になってしまいました。当日はあでやかなドレスに身を包んだ生徒さんを見てとてもHappyな気分になりました。

ちなみに、私のレッスンでのドレスウォーキングは、「スローテンポ」でクラシカルな上品さを目指しています。すっと立った首筋、デコルテの輝き、余裕のある表情、腰の優美な上下動、ドレスに合った脚運びを学びました。

先日は久しぶりのドレスウォーキングのレッスンで楽しかったです(*^^*)

今日は自宅からドレスを着て、原宿の街を歩いてきました!1回しか着ていないドレスが、今日で2回になりました。これで少しは元が取れたかも!?

ドレスウォーキング楽しかったです。
まだ、スタンダードとの違いを出せるまでには至りませんが
ドレスウォーキングを習ったことでスタンダードウォーキングが少し向上したのが興味深いです。

ドレスウォーキングは華やかで楽しかったです!
より肩や首の意識が高まった気がします☆

などなど喜びの声や発見の声をたくさん頂戴して、嬉しい限り。

先日、生徒さんの動画を整理していて鳥肌が立ちそうになりました。というのは、初回の動画と見比べて、あまりに美しく、からいさしさが増していたからです!客観的に見る機会はあまりないとは思いますが、こうして改めて見比べてみると、同じ女性だとは思えないほどキレイになっていく姿には感動します。

さらにみなさんがかわいく・キレイになっていくように、私の知る限りの知識やコツを余すことなくお伝えしていきますね!

ウエディングドレスの基礎知識

「ドレス」とくれば、真っ先に思い浮かぶのが「ウエディングドレス」です。女性ならば一度は夢見る華やかなウエディングドレス。これを着れば一気にプリンセスになれるかも?と思って心躍らせたことが私もあります(笑)

ドレスの「ライン」とは?

ドレスの形には大きく分けて5種類あります。ご自身の目指すイメージ、骨格タイプ別にもお似合いのドレスのラインが異なります。

  1. プリンセスライン
  2. Aライン
  3. エンパイアライン
  4. スレンダーライン
  5. マーメイドライン

デザインにもよりますが、特に対局にあるのが、「1.プリンセスライン」と「5.マーメイドライン」です。「プリンセスライン」はボリュームのあるスカートで、姫のイメージそのものなのに対して、「マーメイドライン」は脚に添うため太もものシルエットが強調され、グラマラスで大人っぽいイメージ。だからこそ、それぞれの印象やラインを汲み取って、ポーズも変えるのがポイント。

マーメイドラインは、ボディラインが全身あらわになりますので、「セクシーさ」を意識してみて。
マーメイドラインは、「モデル立ち(立ち姿)」と「Sライン脚」。飾り脚の膝を曲げて太もものシルエットをしっかりと出して立体的に
ポージング。手は、太ももをなでるようにポージングするとGOOD。

ウエディングドレスの「トレーン」って何?

ウェディングドレスの「トレーン」とは、スカートの裾部分のことをいいます。床に引きずる部分を、トレーンと呼びます。英語の「トレイン(train)」で、「列車」と同じ単語から由来します。

特に「ロングトレーン」は床を大きく引きずるので、バックスタイルが華やか豪華。トレーンが長いほど動きにくい、という難点がありますが、身分の高い女性は動き回る必要がなかったのです。12世紀頃には、ロングトレーンのドレスを纏うことが高貴さのステータスでした。

ロングトレーンは、「後ろ姿」が主役。トレーンが綺麗に広がるよう少し大きめの円を描いて歩きましょう。

ブライダルショー・動画向けの演出ヒント

ここからは、ウェディングドレスのファッションショーで演出のヒントとなる動画を集めてみました。
歩くスピードの違い、ターンの種類・腕や手の動き・目線など、日常でのドレスウォーキングとは違った側面から表現するのがファッションショー。動画や記念撮影をするときにも参考にしてみて!

〔 1 〕スローテンポで花嫁の柔和さや明るさを表現する

歩き方や仕草をゆったりと行うと、優しさ・かわいらしさ・上品さといった花嫁の印象を与えられます。

ターン・手のポージング・目線

トレーンの長いドレスはゴージャスで素敵だけれど、動きに大きな制約があります。
一方、トレーンの短いドレスはカジュアルで軽快さがあり複雑なターンも大得意。
プリンセスライン、Aライン・エンパイアラインといった広がる裾のデザインで、かつトレーンが短いドレスを優美にターンで魅せる方法はバラエティに富んでいます。

ターンももちろんだけど、ターンと組み合わて上手に手の動きを連動させるととても複雑で素敵な動きになります。目線は、カメラを見たり、外したり、どんな工夫ができるか探してみて!

凛とした姿勢やゆったりとした優雅な動きにフォーカス、伝統的なドレスの演出です。デザインによる回転の違いにも注目。
・プリンセスラインドレスのフルターン(3’00″)
・ロングトレーンのドレスは、大回りに歩いてトレーンを踏まないように歩きます(2’00″)ロングトレーンの存在感やゴージャスさは際立っていますが、演出の幅は狭いでしょう。

1/4ターン応用ポージング・去り際ターン・優美な手の動かし方
Aラインのティアード、マーメイドラインのオーバースカート、ショート丈、スレンダーラインなどさまざまなラインとスカートのデザイン一度に集結。
ターンとドレスのデザインを活かした流れるような腕のポージングが優美!
ハーフターン(動画のラスト)・フェイクターン(動画最後)・目線
ダブルハーフターンと手の組み・顎をなでる
ハッピーな花嫁の心情が伝わるダブルハーフターン・1/4連続ポージング・顔の上下と横ポージング。
2回転ターンと連動する腕の動き(動画のラスト)で若い花嫁の心躍る様子を複雑に表現(これはai動画?)
フェイクターン風(動画最後):ハーフターンから再度振り返る

目線がやたらとセクシーですが(笑) ダブルハーフターンと手を組んでから下す動作の連動が美しい(動画最後)、上半身の前後の動きもポージングの変化として。
ターンとポージングがはじめての人へ、ディズニープリンセスを参考に。少しぎこちなさが残る中にも、1/4連続ポージング、Sラインストップ、プロトコルの手の組み方、目線の動きを取り入れて無垢さを。
ベールの扱い
1/4ターン応用ポージング・ウェストを細く絞るように手を当てる・ベールの扱い。ややベーシックな演出
内側から外へ、カーテンを両開きにするように
内側から開くようにホールド(動画最後)
縫製・小物をみせる

ファッションショーの主役は「服」。ドレスの切替しや特長のあるデコルテラインのカット、イヤリングなどの小物を主役にした動きとポージングを取れば、デザイナーの意図を表現できます。観る人も魅了されます。

縫い目や切替し・胸元・イヤリングなど小物中心の仕草が素敵。ダブルハーフターンも交えて。
イヤリングのパールの動きを活かした指づかい

〔 2 〕ハイテンポでアバンギャルドにインパクトをつける

スピードを速く、アップテンポで音をしっかりとって歩けば、ウエディングドレスでも都会的でクールな強さを表現できます。強い目線・横に結んだ口元で芯の通った女性像を表現していることにも注目。

スピードを出したいけれど、キュートさを一部トッピングしたいなら「小走り」という演出アイデアも!

上下のインパクトをつけて歩き、やわらかい布やファーが大きく揺れるさまで、躍動感を。
ウエディングドレスではありませんが参考までに。後ろに大きく布をたなびかせるほどにハイスピードで。腰を大きく入れる、肩も揺らすなど、前衛的。
地面を踏むように歩けば、観客にもテンポが伝わる。
プリンセスラインで腰を前後に運んで躍動感を出すウォーキングは比較的珍しい(0’48″)
マーメイドラインドレスでは、腰も入れて左右に腰を大きく揺らしたい(2’20″)
お花のようなかわいらしさも出しつつ、スピードを出すなら、「小走り」というアイデアも!上半身の前後の動きもポージングの変化として。