▶前回は、もう悩まない!ぴったりなハイヒールの選び方と調整方法vol.1
をお届けいたしました。
ヒール部分の面積が非常に小さいハイヒール。
ここに体重がかかるのですから、どうしても削れやすいもの。
では、ご自身のヒール靴をチェックしてみましょう。ヒールのかかとのゴムが削れ、斜めになっていないでしょうか。究極には、「金具が出ている」なんていうことはないでしょうか。斜めになったヒールで歩けば歩くほど、歪んだからだを作ってしまいます。
帰宅後には脱ぎっぱなしにせず、ご自身の履いたハイヒールをメンテナンスしながらチェックしてみてください。美しくなる価値観そのものが変わって行くと思いますので、ピンヒールの先のように小さなことにも無頓着にならず、きちんと歩くことを心がけ、習慣にできるとよいですね。
それでは今回はもう悩まない!ぴったりなハイヒールの選び方と調整方法vol.2をお送りします。
甲の面積
甲の深い靴の方が安定感があります。
ただし、甲が深いデザインは、洋服とのバランスが取りにくい場合があります。
比較的幅広い洋服に合い、安定感のある甲の面積は、「足指の付け根が見えるか見えないか程度まで覆われている」ものです。
逆に、足指が見える浅い甲のデザインの場合、甲の部分まで脚に見せることができるため、見た目の脚長効果は非常に高いのですが、ホールド力が低くなりますので歩くには難易度が高くなります。
海外ブランドの靴は「ヒールが高く、切れ込みが浅い」すなわち「全体的に覆っている部分が少ない」
ものが多いため、安定感が低く、ウォーキングのプロの方でも膝が曲がりやすいようです。
ウォーキングレッスン用には日本製の靴がベターでしょう。
足のタイプとつま先の形
人間の足を、足先の形で分類すると、
・エジプト型、
・ギリシャ型、
・スクエア型
の3つに分類されます。
足のタイプ別によって
靴のつま先の形を選択した方が
痛みやトラブルを軽減できます。
足のタイプ
★エジプト型:
親指(拇指)が一番長いタイプ。
日本人の8割程度を占めます。
ポインテッドトゥ
(先がとがった靴)を選ぶと
外反母趾や、
小指側が内側に入る(内反小趾)
になりやすいので、
「オブリーク型」の
つま先タイプ方がお勧めです。
ハイヒールではオブリーク型は
あまりないので、
この場合は「ラウンド型」を
選びましょう。
★ギリシャ型:
人差し指(第2趾)が一番長いタイプ。
ヨーロッパタイプともいいます。
日本人の2割程度。
ポインテッドトゥもトラブルなく
履ける嬉しい足型です。
★スクエア型:
親指(拇指)と人差し指(第2趾)が
同じくらいの長さのタイプで、
最も数が少なく、
「ゲタ足タイプ」ともいいます。
このタイプの足は
靴擦れが起きやすく、
先のとがった靴は不向きです。
スクエアトゥやラウンドトゥを
お選びください。
靴のつま先のデザイン
★オブリークトゥ
(先が親指から小指にかけて斜めにカットされた靴):
「オブリーク」は「斜め」という意味です。斜めにカットされたデザインのつま先を指します。日本人に多いエジプト型に対応するためカジュアルシューズに多いデザインです。
★ラウンドトゥ(先が丸い靴):
日本人に最も多い「エジプト型(親指が一番長い)」の場合、ポインテッドトゥはつま先に負担がかかりやすいのでラウンドトゥを選ぶとトラブルが少なくなります。
★スクエアトゥ(先が角ばった靴):
スクエア型のタイプの方に最も向いています。
★ポインテッドトゥ(先がとがった靴):
人差し指が一番長いギリシャ型の人の方に向いています。シャープなデザインなので人気がありますがエジプト型やスクエア型の足の人は、外歩き用には不向きでしょう。どうしても履きたい場合は、車で移動してほとんど歩かないシーンなどに限定しましょう。また、ポインテッドは指先部分に余りが出やすいため、地面からの距離を体感しにくく、後ろ足を引き寄せるときに計算外につま先がひっかかり、靴の先端が擦れることがありますので靴を傷めないためにも歩き方に注意が必要です。
靴底
厚底靴はレッスン用には不向きです:
厚底靴は底の木型が硬いため、靴の前面が硬くなり柔軟性が少なく、後ろ足で押し出したときにヒールがカーブしてくれません。そのため、足で地面を掴むのが難しくなります。また、硬い木型のせいで長時間厚底靴で歩くと足裏を痛めることもあります。
腰を落として安定させようとするため、膝が曲がりやすくなるほか、腰を痛めやすくなります。
ただ、外を歩くときには、コンクリートなどからの衝撃は少なくなりますので、うまく使い分けてください。
ヒールの高さ
★細くて高いピンヒールでインナーマッスルを鍛える
細く高いハイヒールでバランス良く、美しい姿勢を取るには、フラットシューズの時よりも、上半身の引き上げ、バランス感覚(重心位置)、コアの筋力(腹筋、内転筋、その他インナーマッスル)が必要になります。正しい姿勢を取れないと、たちまちグラグラしてしまいます。
これにより自分の間違いに気付きやすくなり、ひいては早い上達が見込めます。
また、コアバランスを取ろうとするためインナーマッスルも鍛えられます。
ダンベルやマシンに頼らなくても、
「たった数回ウォーキングレッスンを受講しただけで4キロ痩せた!」
「履けなかったタイトスカートが簡単に履けた!」
「アンダーバストが3cm細くなった」
と受講生が語るように、自然とサイズダウンやスタイルアップできた、という副産物を生みやすくなります。
ダイエットをしよう!と力まなくても姿勢やフォームに集中して歩いているうちに「自然と痩せる、自然に締まる」のです。
逆にいうと、間違った姿勢やフォームでいくら歩いても、必要のないところに筋肉がついたり、より歪んだ体になりかねません。
「ウォーキングダイエット」をする前に、しっかりと正しいフォームを身に付けて歩くことが重要です。
細くて高いヒール靴で正しいフォームを身に付けると、太くて低いヒール靴でもフラットシューズでも
簡単に履きこなすことができようになります。
★足のサイズとヒールの高さ:
靴の長さと傾斜角度の関係によって選びます。
足のサイズが小さい人が高すぎるヒールを選ぶと、傾斜の角度が急になるため、難易度が増します。
目安は以下のとおりです。
・24.5cm以上:9~10cm程度
・24cm前後:8~9.5cm程度
・22cm程度:7cm程度
★身長とヒールの高さのバランス
150cm以下の方など、身長が低めの方は、あまり高いヒールを履くと体全体に占める靴の割合が大きくなりすぎて見た目がアンバランスになる場合があります。
シチュエーションにもよりますが、150cm以下の方は7cmヒール程度に留めた方が全体の靴とのバランスが美しく見えるでしょう。
逆に、175cm以上の長身の方は、11~12cm程度のヒールの高さでも全身バランスが取れます。背が高い人は、靴のサイズも大きいことが多いため、傾斜角度も上がりません。ファッションモデルの場合は身長が高いため、ハイヒールの高さは11cm指定の場合もあるそうです。ただし、重心の引き上げをしっかり行わないとモデルさんといえども高いヒールほど膝が曲がりやすくなります。
体のサイズを測る
ハイヒールで正しい歩き方を身につけるうち、気がついたら
・ウエスト-7cm、
・アンダーバスト-4cm、
・ヒップ-2cm、太もも-2cm、
・体重は-8kgからさらに-2kg減量。
という私のプロフィールにもありますように、驚くほどサイズダウン効果が高いハイヒールウォーキング。
1週間に1回でも、1ヶ月に1回でも構いません。
バスト
アンダーバスト
ウェスト
ヒップ
太もも
膝上
ふくらはぎ
足首
今日から記録を開始してみてください。数ヶ月後の変化に驚くことでしょう。
もともとスレンダーな方でも、ちょっとぼっちゃり体型が気になる方でも、正しい姿勢とウォーキングが、それぞれ方のDNAにマッチしたメリハリボディを作り上げてくれることでしょう。嬉しい変化のお声をお待ちしております。
▶次は、もう悩まない!ぴったりなハイヒールの選び方と調整方法vol.3
を読んでみてくださいね!