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もう悩まない!ぴったりなハイヒールの選び方と調整方法(前編)

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「先生、すぐに足が痛くなってしまって、おすすめの靴はありませんか?」
こんなご質問をしょっちゅう生徒さんから受けます。

あなたは、ハイヒールを選ぶとき、「足の長さ(足長)」だけで選んでいませんか?
デパートの靴売り場で「デザイン」だけで選んでいませんか?
たとえば、車で高級レストランにエスコートして連れて行ってもらうときに履く「魅せるだけのハイヒール」ならそれでもOKです。

でも、外歩き、仕事、ウォーキングレッスンで履く「長時間歩くハイヒール」選びは足のトラブルを防ぐためのポイントがあります。
今回は、2回に分けて、「もう悩まない!ぴったりなハイヒールの選び方と調整方法」をお送りします。

お伝えするポイントは、一般的なヒール靴や、フラットシューズをお選びいただく際にも応用できますのでぜひ参考にされてくださいね!

ハイヒールは魅力的だけれど、誰でも痛い

ハイヒールは、女性らしく見え、すらっと脚長効果を得られます。女性にとって一番身近で魅力的な靴ですよね。

でも、履きこなすには一番難しい靴でもあります。足が痛くならなければいいのに…という思いを抱いている方が多いのではないでしょうか。実のところ、「ハイヒールは痛い」んです。私だってハイヒールを長時間履くと痛くなります。

そんな魅力的で悩み多きハイヒールですが、

1.靴選びのポイント
2.普段の姿勢
3.歩き方

によって、以前よりも痛みはぐっと減り、快適に履けるようになります。

※レッスン用の靴についてはご購入は必須ではありません。お手持ちのヒール靴や、ご自身のレベルに合わせたヒール高の靴をお使いいただいても結構ですよ。

レッスンの申込み 

東京都内のウォーキングスクール。正しい姿勢・綺麗な歩き方・立ち居振る

舞いで女性の本来の美しさを引き出すレッスン。フラットシューズもハイヒ

ールも丁寧な指導で学べる教室です。

レッスン向きのデザインと、NGのデザイン

レッスンにおすすめのデザインは足全体を覆うプレーンなパンプス

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ウォーキングレッスン用には、上の写真のように「足全体が覆われているタイプのパンプス」をお勧めしています。踵を覆っていないミュール、バックストラップ靴などより、足を覆う面積が多く安定感があるので初心者でも歩きやすいんです。

NGのデザインの靴は?

× NGその1/サンダル

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NGの靴:サンダル。左右に体重が逃げがちで歩きにくいので上級者向け。

サンダルは、全体的に足を覆う面積が少ないため、左右に体重が逃げがちで足元が不安定。歩きにくいデザインの代表格です。足首にストラップがあるものは、ストラップがないものよりも安定感はありますがレッスンには不向きなので避けましょう。

×NGその2/ミュール

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NGの靴:ミュール。踵を覆っていないので正しいウォーキングがしにくい。

支えが甲の部分しかないため、カカトが浮いてしまいます。カカトが浮く靴は、正しいウォーキングの習得には向いていません。ミュールの底(ソール)が浮かないように上手に足裏にくっつけて歩くには、足裏の筋肉が必要です。

補足情報としてはレッスン中にも触れますが、足裏にも筋肉はあります!足裏の細かい筋肉を鍛えることで、ミュールは履きこなせるようになります。ウォーキングが上達したら、ファッションにあわせて履いてみてくださいね。

×NGその3/ バックストラップ靴

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NGの靴:バックストラップヒール。ストラップが抜げることが多くカカトが不安定。

歩行中に踵からストラップがずり落ちることが多いため、ミュールに近い感覚で、難易度が高い靴です。踵が小さい方・絶壁タイプの方などには特に不向きです。レッスンのみならず、バックストラップがすぐに抜けてしまうような場合は、履くのをオススメできません。

×NGその4/ブーツ

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NGの靴:ブーツ。レッスンには足首が動かないので不向きですが、日常使いにはカカトが浮かないので向いています。

ブーツは足首が固定されて、可動域が狭くなりますのでレッスン用としては不向きです。
例外としては、とても柔らかい素材(スェード素材など)で足首が自由に動くものや、くるぶしを覆わないブーティなどでしたらレッスンで履いてもOKです(意味合いとしては、カカトがパカパカ脱げてしまうようなパンプスよりはまだ無難、といったレベルです)。

日常シーンでは、ブーツはカカトがしっかり固定されて脱げにくい形状なので「いつもカカトが抜けてパカパカしてしまう」という人には嬉しい靴です。カカトパカパカでお悩みの方は、外歩き用の靴にはブーティ~ロングブーツを活用してみてください。

ブーツは基本的に甲が伸びないので足裏を地面と平行に保ったまま脚を引き寄せます。靴底を後ろに見せることはありません。これ以外は基本的にパンプスの歩き方と同じです。

× NGその5/9cm以上の高すぎるハイヒール

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NGの靴:9cm以上の高すぎるハイヒール。コンテスト用などに履きたい方は、ローヒールも併せて準備して体の使い方を覚えてからにしましょう。

一般の方で、ウォーキングの基礎を身につけていない場合、9cm以上の高いハイヒールは膝が曲がってうまく歩けないケースが多いです。一般的にレッスンにはおすすめできません。

例外として、ミス・ミセスコンテスト、フィットネス、ボディメイク、などのコンテストに参加される方は本番に自信をもって歩けるよう、この高さのヒール靴でチャレンジしてください。ただ、もしも膝が曲がりすぎる場合は、ローヒールも併せて準備いただき、体の使い方を覚えてからにしましょう。

× NGその6/厚底靴

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NGの靴:厚底靴。上半身の引き上げができないと膝が曲がってみっともなくなります。

上半身の引き上げができていない方は、厚底靴だとかえって膝が曲がりやすく、スタイルが非常に悪く見えてしまします。難易度が非常に高い靴です。靴底の重量のためにずるずる足を引きずる癖がつく人もいます。
でも、厚底部分が足裏の衝撃を和らげてくれるので、外歩きでハイヒールを履きたい!という人にはおススメです。ローヒールで膝が曲がらず歩けるようになってからチャレンジしてみてください。

× NGその7/チャンキーヒールなどヒールが太く重い靴

ストラップがある場合はOKですが、プレーンなタイプのパンプスの場合はヒールの重量で脱げやすくなることがあります。

素材

素材は問いませんが、エナメル素材(パテントレザー)の靴は、素材が固く、つまづきやすいことも。

天然皮・合成皮・スエードなど何でも構いませんが、エナメルのみ次の点をご考慮ください。

エナメルは左右の靴同士がぶつかると素材の特性上、「きゅっ」と止まりやすく皮素材よりもつまずきやすくなります。靴同士をひっかけてつまずきやすい方はできれば避けていただいた方が無難でしょう。また、皮の上にエナメル加工を施すため、履き心地が皮よりも固く感じます。足なじみが皮よりよくないので靴擦れも起こしやすい素材です。

靴の“サイズ”とは、「足長・足囲と足幅・カカト・土踏まずのカーブ」の4つ

靴の“サイズ”とは何を指すのでしょうか?“サイズ”というとついつい、23.5cmだとか、24.5cmだとか「長さ」だけしか見ていない人が多いようです。あとは「う~ん、好きなデザインかな?」という生徒さんが8割以上です。これでは足のトラブルがどうしても起きやすくなってしまいます。

“サイズ”とは =「足長・足囲と足幅・かかとサイズ・土踏まずのカーブ

この4つを指します。1つずつ見てみましょう!

足囲(そくい)と足幅(あしはば)

親指と小指の付け根をぐるりと囲った円周を「足囲(そくい)」、直線の横幅のことを「足幅(あしはば)」といいます。
すなわち、おおよそ「甲のあたりの厚みと横幅」のことです。

成人女性は次のの9段階に分けられます。
〔←狭い〕A・B・C・D・E・EE・EEE・EEEE・F〔広い→〕
Aに行くほど狭くなります。日本の靴の足幅で一般的なものは「EE~EEE」ですが、近ごろはC、D、Eあたりと幅が狭い人が増えているようです。たとえば、幅は広いけれど厚みのない甲の人は、アルファベットが小さいサイズを選んでくださいね。

足囲が広すぎる靴を履くと、足が前に滑って指が圧迫される原因になります。また、甲の厚みがないために、前に滑って指が当たってしまって痛くなることもあります。足指が靴の先に当たると、「足囲が広いから指が当って痛いんだ(私は、ばんびろ甲高だから)」と誤った判断をしてしまうことがあるのです!足囲が広すぎる靴を履くと、靴が脱げないように足指が無意識に曲がってしまい、足裏のアーチが崩れ、外反母趾の原因になることもあるんですよ!

また、靴を試着するときは、体重がかかる分、足囲が広がる感覚になるので、実際より広めの足囲の靴を買ってしまいがち。すると靴が脱げないように足で靴をつかみ、本来使うべきではない筋肉を使って歩いてしまいます。こうなると歩くとすぐ疲れてしまうことに・・・。

本来は靴の足囲がもっとも広いところが、自分の足囲のもっとも広いところにぴったりと合っていて、ハイヒールの前滑りを防いでくれる状態が正しいサイズです。足囲が合えば、指先には5ミリ~1センチほどの余裕があります。

土踏まずのカーブ

あなたの足裏は、靴底にぴったりとくっついていますか?土踏まずが浮いていないですか?8割の生徒さんはこの質問をすると「あ、浮いています」といいます。

土踏まずから踵にいたるアーチは本来靴にぴったりとフィットしているべきなのですが、このアーチは人の顔と同じように十人十色。ブラジャーならばパットを入れる必要があるように、隙間がある場合は靴もインソールを入れる必要があります。土踏まずが靴から浮いていると、足裏の摩擦面が圧倒的に少なくなることも重なって、足が前に滑ってしまいます。すると、「つま先が当たって痛い」「カカトに隙間ができて靴が脱げやすい」という2つの状態が起きてしまいます。また、土踏まずが浮いていると、地面に接地している他の部分に体重がより多くのしかかるので、足裏や膝に痛みが発生したり、足が疲れやすくなります。

市販されている既成靴の中底のカーブはあなたの足型にあわせたものではないので、隙間を埋めるようにするとトラブルが少なく、快適に歩けるようになりますよ。

かかとのサイズ

踵部分の皮が内側に入っているものをお選びください。踵をしっかりと噛んでホールドしてくれます。踵がゆるい靴はホールド力が低く前滑りするので、つま先が圧迫され、外反母趾の原因にもなります。また、踵がメッシュのデザインなど、柔らかい素材は不向きです。

目安は、つま先立ちになったときに、靴がパカっと脱げないものです。

ただし、踵が小さい人は、慎重に選んでも踵が脱げる場合があります。

市販の既製靴は足長に準じて踵が大きくなります。足の大きさと踵の大きさは比例していません。

この場合は足首のストラップや甲にストラップがあるデザインの靴をお選びいただいた方がよいでしょう。

現代日本人は以前より踵の小さい人が増えているそうです。

他人と比べる機会はあまりないので客観的に自分のサイズが小さいのか大きいのか知る機会が少ないと思います。

一度、踵のサイズをフィッティングの際などにプロに確認してもらうとよいでしょう。

また、ご自身の踵の形がヒールカーブに合っていないと靴擦れを起こす可能性があります。
特に、カーブが少ない絶壁型の踵の方はカーブが深い靴の場合、靴擦れを起こしやすくなります。

足長(そくちょう)

一番長い踵からつま先までの長さのことをいいます。

前述の「足囲と足幅・かかとサイズ・土踏まずのカーブ」が合っていない場合、前に滑って踵に余りができるので「大きすぎるかも」と思って小さいサイズの靴を選びがちです。

特にハイヒールは傾斜のせいで前に滑りますので、「足囲と足幅・かかとサイズ・土踏まずのカーブ」をしっかりと調整して自分に合った正しいサイズにしてください。

体には必ず左右差があります。足にももちろん左右差がありますので、大きい足に合わせて購入し、小さい足にインソールを入れて調整しましょう。オーダーメイド靴の場合は、左右違う足長を選べますからより足にはよいですね!

また、ブラジャーと同じように、半年に1回くらい細かく計測して購入するのが理想的です。足のサイズも少しずつ変化します。

靴選びの時間帯

靴選びは午前中に!

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かかとが脱げるような靴は体のゆがみの原因に

「夕方に選ぶ」はNG。日本では、夕方、パンパンにむくんだとき足が痛くならないよう、「靴は夕方に選びなさい」といわれています。でもこれは、逆の見方をすれば、日中は靴が大きすぎる、ということになります。

靴文化が長い西洋などでは靴を夕方に購入する習慣はありません。
できれば午前中、その日の体調やむくみで足の大きさにブレが出ていない状態で、ぴったりする靴を選んでください。(※夕方の足のむくみが強い人は、午後に靴を購入し、午前中のむくんでいない時間帯は取り外し可能なインソールを入れて調整する、という逆の方法もあります。)

大きすぎる靴(靴の4サイズが合っていない靴)は、靴が脱げないように「靴に合わせて」歩くので正しいフォームができず、
・足をひきずって歩く、
・だらだら歩きに見える など、
見栄えの悪い歩き方になってしまいます。体の歪みも起きかねません。このように靴に合わせて歩くと、歩くときにうまく体の筋肉を使えず、ウォーキングの効果が出にくくなります。

ストラップなどの支えのないプレーンなパンプスの場合、大きめの靴を選ぶと、足が前に滑ってつま先が痛くなる原因にもなります。すると、靴が脱げないように無意識のうちに指で靴を掴もうとするのでハンマートゥ(足の指が曲がる病気)の原因にもなります。ハンマートゥは小さすぎる靴でも起きますので指が曲がるほど足長の小さい靴も避けてください(難しいですね…)。

▶次は、もう悩まない!ぴったりなハイヒールの選び方と調整方法(後編)
を読んでみてくださいね!

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ールも丁寧な指導で学べる教室です。